放送作家の仕事内容とやりがいについてプロの話を聞く!

更新日:2021年12月18日

面白いテレビ番組の放送作家を知り、漠然と「放送作家になりたい」と思う人は少なくありません。

現在放送作家として活躍している人は、どうやって放送作家になったのでしょうか?

また、具体的にどんな仕事をしているのでしょうか。

本記事では、放送作家の仕事内容ややりがいについて解説しています。

さらに、実際に放送作家として活躍されている3名の方に、「放送作家として働く上で大切なこと」についてお話を伺いました。

放送作家の仕事に興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。



【目次】
1.放送作家とは
2.放送作家の仕事の流れ
3.放送作家として働くポイントをプロが教えます
4.放送作家として働いているプロに聞く【大切なこと】
・佐藤慎司
・吉田大吾
・宮地ケンスケ
5.放送作家は大変だがやりがいがある仕事

1. 放送作家とは

放送作家の仕事は、大きくいうと「番組や動画制作の構成を考える人」です。

放送作家が構成を担当する番組は、バラエティや音楽番組など幅広く、ドラマと報道以外のほとんどの番組の構成を行います。


放送作家の仕事内容

テレビやラジオなどの番組は、必ず構成が書かれた台本があり、それもとに番組が作られます。

番組の構成を考え、台本を作るのが放送作家のメインの仕事です。

放送作家は番組を作る上での「脳」的な役割を担い、番組制作の進行をまとめ、牽引する立場にあります。

番組を作る際には、まずプロデューサーなどのスタッフと企画会議を行います。

企画を出し合う中で、それぞれの意見がまとまらなかったり、企画が煮詰まってしまうということもしばしば。

そうした際に、放送作家がこれまでの実績からベストだと思えるアイデアを提案したり、意見をまとめながら企画会議を進めていきます。

その上でまとまった企画を構成としてまとめ、台本に落とすのが構成作家の仕事です。


放送作家の活躍の場

放送作家の活躍の場は、もちろん番組を制作する場すべてです。

働き方としては、放送作家事務所に所属をして仕事をしている人もいれば、フリーランスで仕事をしている人もいます。

ほかには芸人などの専属となり、その人が回す番組の構成を専任で担当するという働き方もあります。

また放送作家の中には、放送作家として構成の仕事をしながら、放送作家養成学校の講師として働く人も。

放送作家の活躍の場は、いかに多岐に渡るかということがわかりますね。

ちなみに、放送作家になるまで道のりは幅広く、学校を卒業してそのまま放送作家として就職…という人はごくまれです。

そのため、多くの放送作家は放送作家事務所に所属して仕事をするか、フリーランスで活動しています。


2. 放送作家の仕事の流れ

放送作家の仕事は、どのような流れで進めていくのでしょうか?

リサーチや企画を考える

放送作家としての仕事の依頼が入ったら、まずクライアントにニーズについてのヒアリングを行います。

どんな番組を作りたいのか、どのようなテーマを取り上げたいと考えているのかなど、企画を考える上で必要な情報をできるだけ細かく確認します。

クライアントの要望が把握できたら、要望を満たす企画を作るために必要な情報のリサーチを行い、企画を考えます。 面白い番組を作るための情報収集や企画のアイデア出しは、放送作家にとってもっとも重要な仕事です。

自分が考えたアイデアが必ずしも採用されるとは限らないので、ボツになってしまったときのことを考えて、3つ、4つとできるだけ多くの企画を考えます。

企画会議に参加する(提案)

企画がある程度まとまった頃に、プロデューサーなどを含めた企画会議に参加します。

企画会議は、新しい番組を制作するときはもちろん、現在進行中の番組内で行われることも多いです。

会議の参加者と積極的にアイデア出しを行い、会議の中でまとまった内容を企画書に落とし込むのも、放送作家の仕事です。

企画内容の擦り合わせ


企画会議の前後に、随時企画内容のすり合わせを行います。

プロデューサーが求めているアイデアや方向性、ニーズなどを確認して企画を考え、さらに「この方向で問題ないか」というすり合わせをしながら、構成を作る準備をします。

企画内容のすり合わせは、1回だけではなく2度、3度と重ねながらクライアントの要望に沿った内容になるよう企画を固めていきます。


構成台本の執筆

企画内容がまとまり、番組制作の方向性が明確になったら、構成を作成します。 出来上がった構成を「構成台本」に落とし込むのが、放送作家のメインの仕事です。

構成台本は、単純に番組の構成を台本にするのではなく、どの場面で誰がどんなセリフを発するか、ナレーションはどこで入れるかなど、構成台本を見れば収録の流れがすべてわかるように作らなければなりません。

構成台本の制作と並行して、美術や照明担当など、ほかのスタッフとの打ち合わせを行います。

構成台本に書いた内容を映像として具体化できるように、綿密な打ち合わせを重ねながらイメージを具体化していきます。


収録の立ち合い


構成台本が完成したら、いよいよ収録です。

収録には放送作家も立ち会い、収録時に意見を出したり、進行をサポートします。

番組がよりよい形に仕上がるよう、最後までサポートするのが放送作家の役目です。

3. 放送作家として働くポイントをプロが教えます

放送作家を目指す人に向けて、仕事のやりがい、放送作家に向いている人はどんな人なのかについて考えてみました。

放送作家のやりがい

放送作家は、自分で企画構成した内容を番組制作に反映させられることを、大きなやりがいだと感じている人がとても多いです。

「仕事の流れ」を見てもわかるように、放送作家の仕事は多岐に渡ります。

企画を考えて構成を練り、台本を作って収録にも立ち会う…。

かなり多忙だといえますが、番組が完成して、視聴者やリスナーに喜んでもらえたときの感動は、何ものにも代え難いです。

また、プロデューサーやディレクター、タレントなど、たくさんの人と協力し合いながらひとつの番組を作り上げることに、大きな充実感を覚える放送作家も多いです。

「よい番組を作る」というひとつの目標に向かい、いろいろな人が力を出し合って番組を作り上げていく。

その後の放送が高い視聴率を得たら、こんなにうれしいことはありませんよね。

放送作家に向いている人の特徴とは


放送作家は、とにかく企画やアイデアをたくさん出すことが重要ですので、ひらめきの引き出しがたくさんある人に向いています。

また、企画構成から台本作成、収録の立ち会いと仕事内容が多岐に渡るので、心身ともにタフであることも重要です。

そして、企画会議から収録まで、番組制作の間はプロデューサーやディレクター、タレントなどたくさんの人とのコミュニケーションが必要になります。

コミュニケーション能力が高いことも、放送作家としてスムーズに仕事をこなせるようそのひとつです。

放送作家の大変なこと


先にも触れていますが、番組を作るためにさまざまな企画やアイデアを出しても、ボツになってしまったらまた次の企画を考えなければなりません。 何度も何度もボツになってしまうことは少なくありませんし、その度にアイデアを考えていると「産みの苦しみ」を味わいます。


その上で、企画会議に参加して収録も立ち会う…となるとかなりハードですし、番組制作をかけもちしたら作業量は2倍、3倍と増えていきます。

心身ともにかなり大変な仕事ではありますが、それ以上に大きなやりがいを感じて仕事をしている放送作家がほとんどです。


4. 放送作家として働いているプロに聞く【大切なこと】

放送作家として働くう上で大切なことは何なのか?

現在プ活躍されている3名の放送作家に、「大切なこと」についてお話を伺いました。


凄まじい才能を持った方々の中で、凡人すぎる自分がせめてもと心がけているのは、「インプットを絶やさないこと」と、「そのために一歩踏み込んで行動してみること」です。

日本語ラップが好きだったら実際にMCバトルに出場してみたり、サウナにハマったら資格を取得してみたり。

「他の人よりもちょっとだけ詳しいものを大量に持っておく」ことが大切だと思います。

興味のあるものをいろんな場所で口に出しているおかげで、各企画の際に呼んでいただいたりする例が多々ありました。

もちろん、まったく興味ゼロのジャンルの発注もあります。

しかしそこで「興味ないです」と言ってしまうよりも、好きになろうと自分を洗脳して楽しさを見出してみるのが大切だと思います。

あるミュージシャンのドキュメントなら実際にLIVEに足を運んでみる。

アクションゲームが原作の脚本なら身銭を切って課金してみる。

そうこうしているうちに本当に好きになり、引き出しが増えれば儲けものです。

昔は自分も含めて、あれもこれもとアンテナを立てまくる人は節操なしだと思っていました。

が、この職業に関しては、いい意味で尻軽でいるのも意外に大事かもしれません。